ぶわっー

それは名前を呼ぶ時よりも恥ずかしくなって顔の温度が上昇して

口が止まってしまう。


「つ、」

もう一度頑張ろうとしても

恥ずかしくって出て来なかった。



「ふっ、お前らしいわ

これからお互いに練習な?」


そうやって私の頭を撫でた宮野くんに

うんっと頷けば彼は笑った。



けっきょく言えなかったけれど

今日、初めての感情を知りました。