ある日の授業中――…


その時間、授業の無い吉岡先生は保健室でコーヒーを飲んでいる。

付き合ってからでも、変わらず時間があれば保健室へ来る。


「あっ、そうだ。今週の日曜日、圭太と会うから」


あれからも、圭太から連絡があった。

私の気持ちは変わらない事を、電話でも伝えている。

だけど、わかってもらえなくて、一度会って話す事にした。


「えっ?」


私の言葉に、吉岡先生は固まる。


「会って、ちゃんと断ってくる」

「あぁ、そういう事ね……」


圭太に会う理由がわかり、吉岡先生はホッとする。