冗談で言ってるわけではない。と…わかった。






「…待ってます」


私の口から出た言葉。

これが、素直な気持ち…




『じゃあ…おやすみ』

「おやすみなさい…」



そう言葉を交わしたあと、私たちは電話を切った。




ガチャ


「ただいまー。あー疲れた…あれ?お姉ちゃん、まだ着替えてないの?」


帰ってきた茉莉が、ソファーに座って、ボケっとしている私に、声をかけてきた。




「なにボーッとして…何かあったの?」

「・・・・・」

「お姉ちゃん?お姉ちゃーーん!!?」


茉莉の声は、私には届いていなかった。



私は、メルヘンチックな世界にワープしていたのだ。





だって…

今日から私は、恋してるんだから!