【ドクン…ドクン……まだ繋

がってるのかな?】



かなりの

時間が経っただろう?



パパとチビ太の寝息が聞

こえる。



ソーッと

寝室の襖を閉めた。



【ドキン…ドキン…ドキン…】



受話器を

そっと耳にあてた。



【ドキン!!!…TUN】



電話は繋がっていた。



【なんで?切らないの?

TUNどうしたいの??

毎晩の…無言電話…モウ…

バレちゃうょ…ズキズキ】



あたしは

受話器の向こうにいる

TUNに言いたかった。



こんな事をするなんて…


こんな事になるなんて…


TUNがどんどんおかし

くなっていく…




あたしのせいだ――――