何故桂が笑っているのかわからない私は

「何が可笑しい…?」

そう言うと、桂は黒い笑を張り付けて

「貴女にはお仕置きが必要なようですね…ついでに池田屋で死んでいった同志達のためにも…ね…」

お仕…置き…?

「お、お仕置き…って…一体何を…?」

「新撰組のやつらに思い知らせてやるんですよ、貴女を使ってね…」

桂が指を鳴らすと、隣の部屋から三人の男が入ってきた。

「お呼びですか?桂さん」
「えぇ、この“小娘”を躾てやってください、多少手荒になっても構いません」
小娘…?
躾…?
手荒…?

どう言うことだ…?
その後、男達に土蔵に連れていかれ、天井から吊るされ、鞭で何度も何度も叩かれた…
傷口から血が流れ…
土方が拷問した古高のようになっていた。
それでも私は、悲鳴を懸命に堪えて、夜中になると、男達は私を降ろし、手首だけを縛って土蔵から出ていった。