ケータイ小説 野いちご

情けなくても君がいい



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あなたに出会ったのは、
2005年の2月でした。

小学校入学のため
新入生説明会で近くの小学校へ
行ったとき
まだ幼く、でも今と変わらない、
あなたと、出逢いました。

初対面で名前もどこの幼稚園かも
知らないあなたに自分は
話しかけられて。
突然、蹴られた。


その小学校、つまり
あなたと同じ小学校にはもともと
進学する予定ではなくて

自分は隣の市の某小学校に入学した。


あなたに出会うまでたくさんのことがあった。
ときにはつらく、苦しいこともあった。

消えてしまおうとさえ
したこともあった。


自分に、春が来たのは
5年生の頃。


小学校4年生の3月。

サッカーのクラブチーム友達が
自分の学校から転校する子がいると
そう聞いた。
すぐ近くの学校だから
またすぐに会える。寂しくないと言っていた。

自分は
てっきり男友達だと、思い込んでいた。




5年生、4月。
5年2組になった自分のクラスで
友達と話していると
知らない子が2人、先生に連れてこられ
教室に入ってきた。

黒板に書かれる文字。

2人の男女。

小さくて、髪が短くて
とても大人しそうな女の子。

背が高くて、スポーツができそうな
明るい男の子。


それが

あなたとの

「××小学校から来ました。
小林麻悠です。」


奇跡の再会だった。


××小学校、クラブチーム友達の
小学校。自分が、通うはずだった小学校。

忘れもしない、あの可笑しな日の
あの子がまた

やってきた。



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