…もしも、そうならば。



私の答えは決まってる。



「…まあ、検査薬から調べて見ようよ。
私も着いていくから」


「…うん、ありがとう」


正直、そんな知識なんてなかったし。
だから尚子がそう言ってくれることが、本当に有難かった。


不思議と。


不安はなかった。



私はいつか、伊織の子供を産みたいなんてそんなことは前から思っていたから。

こんな早くだって想像はしてなかったけど、でも。


私の答えは決まっている。






妊娠していたら伊織との子供を産みたい。



本当の家族になれるんだ。

伊織と。


それはなんて幸せなことなんだろうと思っていた。