キーンコーン カーンコーン――


その時、ちょうど授業の終わりを知らせるチャイムが。

その瞬間、吉岡先生はパッと私の頬から手を離し


「俺、戻らなきゃ……」

「そ、そうですね……」


チャイムが鳴り、現実に戻った私は急に恥ずかしくなる。


「じゃぁ、放課後また来ます」


そう言って、吉岡先生は保健室から出て行く。


保健室に一人になった私。


私……、吉岡先生と付き合うんだよね?

今までは“次の恋”って思って、自分の本当の気持ちを認めようとしなかったけど。

もう、これからは素直になっていいんだよね?

フラれても諦められなくて、秘かに想い続けていた相手。

吉岡先生と付き合う。

私はその事にドキドキしていた。