「悪い、奴らではないんだよな？」



「うん、それは大丈夫。いい奴だから」


優しすぎるんだあいつらは…


突き放してくれたら深入りしなくてすむのに



それはそれで嫌だって思っちゃうあたしはもうあいつらのことを信頼しきっているのかもしれない…




ダメってことは頭ではわかってる



わかってるんだけど…




あまりにもあいつらがいい奴すぎて突き放すなんてできない…




「そっか…んま、いんじゃね？

もし、桜嵐ってバレたとしてもお前は大丈夫だ

そいつらもちゃんとわかってくれんじゃねぇか？

わかってくれなかったとしても、妃芽の居場所がなくなるわけじゃない

ここがあるだろう？だから、心配すんな」




嵐、コイツはなんであたしが不安なとき


欲しい言葉をくれるんだろう…





あたしはここにずっといてもいいんだろうか？