-妃芽side-


はぁ…

結局こんなことになってしまった…

なんてこった…

で、こいコイツ今行くぞって言ったけどどこにいくんだ?


ジーッと彼を見つめる


しっかし綺麗な顔立ちだねぇ

まさに、イケメンの分類だよな


嵐舞の奴らもなんか、無駄にイケメンばっかなんだよなー


「…いっ!」


なんで、あたしってこんなイケメンに縁があるんだろうか…



「おいっ!」


「はっはっはいー?」

びっびっくりしたー…


かんっぜんに自分の世界に入ってた!


「な、なんでしょうか?」


「…ブッ!やっぱお前おもしれぇな!」


わっ笑った!
さっきまであんな無表情だったのに!

うわー笑うとまたかっこよさがますんだな

イケメンってつくづく罪だよな


「乗れよ、後ろ。ほら!」


いつの間にかバイクが目の前にあった。
そしてヘルメットがヒョイっと飛んでくる


あたしは彼の後ろに普段と同じように乗った


「おまっ!バイク乗れんの?」


はっ!しまった!

普通の女子高生はバイクに乗りなれてねぇよな!

いつものように乗ってしまった!!


「い、いや、ほらお兄ちゃんによく後ろに乗っけてもらってたからさ!」


「ふーん」


ちゃ、ちゃんとごまかせてるよね?