「すみません。遅刻しました…」
そのとたんクラス全員があたしを見る…
なんか、ガン見されてね?
クラスが静まり返ったあと、一気に騒がしくなった…。
「うわっ噂の女の子じゃん!」
「かわいいー、俺もろタイプ~」
「めっちゃかわいいやん!」
「想像以上だな!」
そう、口々に発しながら騒ぎだすクラスメイト
あたし、かわいくないんだけどな…
こいつら不良の癖にお世辞いえんのか
結構できたやつらだな…
一気に騒がしくなったクラスは
誰にも止めることができないんじゃないかと思った…その時…
「てめぇら!うっせんだよ!だまれくそがきがぁ!」
一瞬にしてクラスは静まり返った…
声の主はどうやら担任の先生らしい。
この担任すげぇな!今、結構殺気出てたぞ?
さすが、伶が用意した先生だけあんじゃん?
どんな先生か、顔を拝借しよーと
担任に目を向ける…
「えっ…うそ…。」
「あっ!妃芽さん!ご無沙汰しております!」
「朱(しゅう)?」
それは…伶が総長だったときの副総長 坂上朱二(さかがみしゅうじ)だった…。