「でっでかい…」

あたしは今、デカイ学校の前にたっています。
あたしは今日からこの学校に通う…らしい…
なぜ、こんなに他人行儀なのかというと…
それは数時間前にさかのぼる……

全てはこんな両親の言葉から始まった…

『妃芽ーお願いだから高校にだけは行ってー』

あたしが呑気にテレビを見ているとき、両親から信じられない言葉がのべられた。

「は?」

何言ってんの?意味わかんない。
あたしは高校に行く気なんかないよ?
それは二人ともわかってくれてたじゃん?

「あたし、学校には行かないよ?」

あたしは今の仲間が大好き
嵐(あらし)、恭(やす)、新(しん)、剣(けん)、瞬(しゅん)、みんな…

「あたしは、今の仲間と一緒にこのままの生活でいたい。」

「それは、私たちも充分わかっているわ…でも…」

「妃芽には 普通 の女子高生として、楽しい生活をおくってほしいんだ。」

「私は…ちゃんと高校生活楽しめなかったから…妃芽には楽しんでほしいの。」

そっか…お母さんはお兄ちゃんを産むために高校を中退したんだっけ?

『おねがいだよー』

「あーもう、わかった!行きます!行きますよ!」

『ホントに?ありがとー妃芽ー!』

でも…確かあたしって…

「あのー…あたし18歳なんだけど…」

「大丈夫よーちゃんと手配してあるから」

「そうだぞーちゃんと1年生から入れるぞー」

「…は?」

1年生からってサバ読んじゃダメでしょ…
ま、お母さんの夢を叶えるためにもいっか、そんぐらい。

「じゃあ、明日から学校に行ってもらうわよ☆」

「は?はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ~?」