ケータイ小説 野いちご

【完】籠球ロマンティック




「お前、ムカつくんだよな。一年生のくせして態度も見た目もよ!」


「えー?生意気なのは認めるけど、それにしても狡いっすねぇ?一人相手に三人がかりなんて」


今時不良の先輩が目立つ後輩をシメるなんて古くさい?俺もそう思うんだけどさー、残念ながらそれが、今現在起きてるからそうとも言えないよね。


俺を囲んでるのは坊主頭の左側に蜘蛛の巣アートを施した奴と、髪の毛モリモリ野郎とピアスジャラジャラ男。


全員この学校のはみ出し野郎、勉強もろくに出来ないでグレてるカッコつけ。


「ってか、俺先輩等と違うんすよね。学年二位なの。頭良いから派手髪でもブレザーの下にパーカーかませても怒られないの。理解出来ます?出来ないか、バカですもんね」


「糞、が……!」


ホント野蛮で嫌になる。猿の方が頭良さそうだよね。


不良先輩軍団の蜘蛛の巣坊主さんが俺に向かって飛び付いてくるけど、まぁ遅い。


あの全中の決勝戦、ゴール下で構えてた相手校のセンターの方がよっぽど動きはいーって。


俺はひょい、と右に避けると、そのまま膝で、先輩の鳩尾に一発お見舞いする。


「はい、あと二人、カモーン?」


入学してからかれこれ五度目の先輩からの呼び出し、そりゃ、普通に慣れるっしょ。

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