「彩……」




そう言うと、私の方に近づいてきた。



彩……


前より痩せてる……



彩の姿を見て、胸がズキズキ痛んだ。




「今時間ある?」



「うん……」



「ちょっと話さない?」




私は首を縦に振って、彩の後をついて行った。



彩が止まり、その場所を見るとそこは体育館裏だった。


ここ……、ずっと前に佐々木くんとサボったところだ……


懐かしいなぁ〜…



彩が近くの階段に座ったから、私も座った。




「こうやって話すの久しぶりだね……」



「うん……」



「あたしね、全部知っているんだ。」