「ねぇ、文化祭何にするか決めた?」




気まずくならないように、文化祭のことを聞いた。



もうすぐ私の高校で文化祭があるの。


普通は2学期にするんだけど、3年の受験の関係で私の高校は6月にするんだ。



「あたしはなんでもいいや。」



「そういうと思ったよ……」




私は苦笑いをして、佐々木くんの方をチラッと見た。



佐々木くんは三村と何かを話していた。



前だったらチラ見でも、必ず目が合っていたけれど、最近は全然合わない。


ううん、合わないんじゃない。



佐々木くんが合わせようとしないんだ……



なんでこうなったのだろう……



いくら考えても全然分からない……




「……か……も……桃香‼︎」



「えっ⁉︎ごめん、何?」



「最近の桃香変だよ、もういいよ。」




そう言って、自分の席に戻って行った。



止めることもできず、呆然と見ていた。



彩の言うとおりだよ……


最近、自分でも分かるくらい変……