そう言い頭を下げる。


あたしも慌てて伊達先生に向けて頭をさげた。


「寮の門限は7時だ。カギを閉められて当然だろう」


伊達先生の低く、厳しい口調が降り注ぐ。


「「すみませんでした!」」


たった4分の遅刻でどうしてここまで怒るんだろう?


理不尽な気持ちが湧きあがってくるが、今はとにかく謝るしかない。


帰る場所のないあたしたちはひたすら伊達先生に頭をさげた。


「男女交際もほどほどにしろよ」


伊達先生は無表情のままそう言うと、男子寮のカギも開けた。


そして無言のまま事務室へと戻って行く。


あたしたち2人はその後ろ姿を見おくって深く息を吐き出したのだった。