「留里の気持ちは、わかったよ………。俺も、同じ……。考えたら、離れるのが一番の解決策だと思えたんだ…。でも、違うよな?今日、それがわかったよ。」


泣きはらした目で神谷さんを見上げると…。

神谷さんは、最高の笑顔をあたしにむけた。

「やっぱり俺も、留里を離したくない…。お互いそう思うなら、どんなことも乗り越えていけると思わないか?」

えっ………。


「もちろん色々制約されることになるけどな…。それでも、俺は、留里と一緒に進んでいきたい…。」

あ~っ、照れるなっ…ってはにかむ神谷さん。


「いいのっ?…あたし……。」


「当たり前。悩んでばかりいても始まらないだろ。…だから、俺は留里もあきらめない。」


「こんなに惚れた俺の負けだな…。」

抱き締める腕に力がこもる…。

あたしたちは、また新しい一歩を踏み出した…。