「あの、ね」
「ん」
萌愛は言うのをためらいながら少しずつ、何か言おうとしてる。
「あのね、ぎゅーっとしてほしい……な……?」
萌愛は真っ赤な顔で首を傾げて言った。
「……っ!」
自分で言わせといてなんだけど、やばい……可愛い……。
少し動揺する俺。
「ダメ……?絢斗……?」
あー、もう無理。限界。
「いいに決まってんだろ」
「きゃ……っ!」
俺は萌愛を今までにないぐらい強く抱きしめて、甘いキスを落とした。
萌愛をさらに好きにさせた、酒入りの魔法のチョコ。
こうやってお返しのチョコをあげるのも、
これからもずっと、お前だけだから。
【お返しチョコはお前だけに。*END】