「それで、いいだろ?」




「はぁ!?板チョコって……彼女にバレンタインのお返しにそんなの渡すヤツいねぇーだろ!ただの幼なじみのときならまだしも!今年から萌愛ちゃんは彼女になったんだぞ?」




え……だって板チョコって普通に美味くねぇか?
俺、結構好きなんだけど。





「はぁ~……情けねぇな……もっとオシャレなモン渡せよ……」




「オシャレなモンってなんだよ」




「駅前のチョコレート専門店のチョコとかさ!女子って見た目可愛いモン好きだろ」




なるほどなぁ~……。




って、彼女いない歴=年齢のコイツに言われるってなんかショック……まぁいいけど。




「そうと決まれば今日の放課後買いに行くぞ!」




侑羅が俺の手を握る。




「は?」




「決定~!!!はぁー楽しみ!!!」




「お前、チョコ買うのかよ」




「うふふふふ~自分にご褒美チョコ~」




なんだよ……気持ちわりぃ……。
まぁ……1人で買いに行くよりはマシだよな。