ガタッ!!



温もりを感じた直後、避けたはずみで私は椅子から落ちた。



その音と行動にビックリしたのか、先程まで近くにいた井ノ上の顔はあっけにとられていて。


お互いに何を考えているのかわからず、しばらく無言の時間がすぎる。




そして。


「わ、悪い!!」

急に井ノ上は自分の唇を押さえ、さっき以上に真っ赤な顔をして、慌てて机にぶつかりながら教室から出ていった。



残された私は。




今起こった事をもう一度考えてみて。


「……………☆○%#◆*◎◇●?!」


わけのわからない言葉を発していた………。




その光景を、ある人に見られていたのは気付かずに…………。