ケータイ小説 野いちご

呪いのブレスレット

「運動神経の良い小杉がどうして階段から落ちるなんてドジしたんだろう」

「あたしが階段を下りかけた小杉を呼び止めたの。そしたら落ちちゃって」

「なんの用だったの? ホームルームが終わって、急いで教室を出て行ったところまでは見たけれど」

玲奈は少し色素の薄い茶色い瞳であたしの目をじっと見る。

「んーなんで呼び止めたのか忘れちゃったんだよね」

「なにそれ」

「なんか用事があったんだけれど、忘れちゃったの。ってことで、行ってくるね」

あたしは玲奈に軽く手を振ると歩き出した。

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