「まずは、今コイチゴちゃんが考えてるキャラを確認させてもらえるかしら?」

「えぇと……主人公は、恋愛経験ナシの、ピュアで天然な女の子。恋のお相手は、普段クールだけど主人公の前だけ狼になっちゃう男の子です!」

「主人公の見た目は?」

「背が小さくて、肩までのミルクティー色の髪に、顔は幼い感じで……」

「ちょっと待って。ピュアで天然な女の子なのに、髪をそんなに明るく染めているの?」

「へっ!? ミルクティー色って、そんなに明るい色なんですか!?」


名前がかわいいから使ってたんだけど……。


編集部さんは近くにあったファッション誌を持ってきた。

あれ、私が普段読んでる雑誌だ!


「ミルクティー色っていったら、こんな髪色よ」


編集部さんが開いたページに写っていたのは、個性派ファッションの派手なモデルさん。

髪もかなり明るい……。


「わぁ~。かわいいけど、ちょっとイメージとちがうかも……私が想像してたのは、このモデルさんみたいな女の子です!」


私はページをめくり、大好きなモデルさんを指さした。