『………たった今。
天つ風は、此処に舞い降りましたよ。
───────近藤陽呂局長。』
すると、ブワッと陽呂の目から涙が溢れた。
天つ風は此処に舞い降りた────
俺達の先祖、新選組の無念は
誰にも晴らされることなく、
天つ風となりさ迷い続けていた。
それを、現代になって。
子孫が無念を晴らす事が出来たのだ。
陽呂はそれに感動した……らしい。
余程先祖の無念を晴らせて嬉しいのだろう。
暫く俺達は陽呂に寄り添っていた────
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