『おや、まさかもう立てないの?

私の居場所さん達?クスクス。』














懐かしい、声が聞こえた。



それは、あの、俺達が待ち続けた

愛しくてたまらない女の子の声。













「「「「椿(ちゃん)(さん)(様)!!?」」」」




目の前に、少し髪の伸びた椿が立っていた。


椿の周りには、紫苑の時と同じく、

まっぷたつの銃弾が大量に落ちている。
















『ふふ、皆ただいま。

取り敢えず、此方が先ね。』











目の前の光景が信じられなくて固まる

俺達を見て、そう言うと、椿は再度

新政府軍の方を向いた。









そして、【妖刀闇椿】【菊一文字】を

静かに抜刀し、こう言った。





















『新選組一番隊隊長兼、殺し屋闇椿。

いざ、新選組の名にかけて

新政府軍を抹殺いたす──────』