万里さんに突然の別れを告げられてから三日。

俺はこの部屋でぼーっとしていた。


携帯を見ることも。
何かを口にすることも。


その全てが憚れて。


ぽっかりと開いた穴を埋めることが、どうしても出来なくて。


三日目。

次の客の話をしようと部屋を開けた佐々木が、吃驚して慌てて救急車を呼ぼうとしていた。


それを俺が制止すると、食べ物をたらふく買ってきてくれて。
気持ち悪いぐらいの好意で俺は少し、力が戻ってきた。



それから心配する佐々木を追い出して、携帯を手にした。