ケータイ小説 野いちご

レンタル彼氏【完全版】


カラオケまで歩こうと、私が自転車を押してると急に和が

「あっ、忘れ物!ごめん、先歩いてて」

思い出したかのように言った。


頷いてから、私と順二は並んで歩いていた。
自転車を引いていた私から、順二がさりげなく自転車を持つ。


「俺、持つからお前こっち」


「順二、優しーじゃん」


「ばっか、俺はいっつも優しいの」


「ふうん?」


そう言いながら、私を車道側から歩道側に移動させてくれてて。

順二、今日はなんかやけに優しいなあってまたまた呑気に考えていて。


それをまさか伊織に見られてたなんて思ってもなくって。



私は笑顔で順二と会話を弾ませてたんだ。

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