『ゴホンッ…まあ、隊士には急な仕事だったと言ってある。そもそも監察方と女中、小姓という役職はよっぽどの事がない限り脱走扱いにはならねぇんだがな。』



『それでも私はもう脱走はしない。次はあんた達が私の家族になってくれるんだろ?』



『もちろんだ‼︎藤咲くんは俺達の家族だよ‼︎』



『私には帰るべき場所が出来た。それに“仲間”という印ができたからな。』



私は沖田の方を見た。



沖田もこっちを見て照れ臭そうに微笑んだ。