小さな動きで的確に相手を狙う。


しかし闇に紛れるのは、どこの忍も同じ……。


そして、その戦いで日本一の忍達。


それが小松家だった。


小松家を倒そうとしている父上と母上の話を、俺は聞いてしまった。


……小松家を倒す?


それは……どういう意味なのだろう。


その時の俺にはよく理解出来なかった。





「小松家を倒せば、山崎家が日本一となる」





父上の言葉が、理解出来なかった。





「今夜だ。今夜……決行する」





……だから、それが何を意味するのか確かめたくて。


本当に、父上が戦っている所を見てみたいという、好奇心だった。


父上と母上、そして、他数名の仲間。


彼らが夜動き出した時、俺は、そのあとを付けて行った──。