しばらくして、
ようやく動けるようになった私は
顔を洗うために井戸の方へ向かった。



バシャッバシャッ



『……っ…はぁ…はぁ…』




手ぬぐいを顔に当てたまま
座り込んだ。



『……くっ…うっ…うわあぁぁぁ…‼︎』




私は声を出して泣いた。



幸いここから幹部の部屋は遠い。



でも私は知らなかった。



沖田さんと土方さんが私を追って、
隠れて私を見ていたことを。