さっきの出来事が脳内でリプレイする。
…………っ!!!!
俺は我に返り、ガバッとハム子の体から起き上がる。
「…………」
無言のハム子。
心臓がバクバクうるせー、俺。
目だけがあってる。
ゆっくりハム子は目を閉じた。
え?
「……スー…スー…」
…おい!
寝んのかよ!?
嘘だろ?ありえねぇ…。
こいつある意味すげーよ。
俺の気も知らず、よくもどうどうと寝れるな…。
「……お前に……触ってもいいよな?」
誰もいない部屋を見回し、確認する。
すると、バチっと目が合ったのは……ハム子が大好きなハムスケ。
なぜだか数秒、ジーッと目が合う。
「うそだよ!触らねぇよ!!」
ハムスターに分かるはずもない言葉を、ムキになりながら言ってしまった。