【緒方陸 side】
「キミ子ちゃん、休みみたいだよ?」
ニコニコとしてそう言ってきたのは、テツタだった。
ハム子の席に座って、後ろを向いてる。
「そこ、ハム子の席」
「ねぇ。昨日仲直りできなかったの?緒方、まだイライラしてるし、うまくいかなかった感じ?」
俺の言葉、ガン無視かよ!
まぁ、テツタの言葉はあったてる。
あの後、俺は雅とは帰らず、すぐにハム子2号のとこへ向かった。
案の定、めっちゃ鳴いてたんだけど、ダンボールの中には大量の猫缶と、ふわふわのタオルがあって。
こんなことするのはハム子しかいねーと思う。