校内に響くチャイムと共に先生は教室を後にした。


すると一気に教室内が活気に溢れ、私の前に座る優の周りには人でごった返しとなった。



「柏木くんって1年の時はどこの学校に行ってたの?」


「ってか昔はこの辺に住んでたって本当?」


「うちの学校に何で編入してきたの?」



矢継ぎ早に浴びせられる質問に優は笑って相づちをうっている。


質問の量が多すぎてまずはみんなの話を聞こうとしているんだろうな。


昔から優は人の話を聞くのが上手いから。


私は机に肘をつき、そんな優の後ろ姿を見入っていた。


するとーー。