あの後優には連絡をしないまま、幾日かが過ぎた。 私のスマホには、春休み前に入っていなかった優の番号が登録されている。 それを毎日見つめながら、通話ボタンを押せない日々。 だって、なんて言ってかければいいのかわからなかったから。 すんなりかける事が出来ないということ自体が、私達の離れていた時間を物語っていた。 とりあえず学校から帰ったら、今日こそ連絡してみよう。 ……と、この数日、同じ様な事を毎日思っているのだが。