変わったのは、俺の気持ち。


まりあが言ってくる、好きという言葉の意味を考えるようになったこと。



そして、あの日から、まりあが抱きついてくることがそんなに嫌ではなくなった。




まぁ、嫌なのは変わりないんだけど。



抱きついたままのまりあを再び引き離し、カバンを持って玄関に向かう。



「あ、待ってー!私も行くー」




まりあは鞄を持って俺の後を着いてくる。