「本当に美しくなりましたな」


「シルバープリンセス!うちの息子です。仲良くしてやってください」


きた。


パーティーに参加するといつもこれだ。


周りは私の外見と夕凪というブランドしか見ていない。


私の中身なんて何一つ見てねぇ。


だから参加なんてしたくなかったんだ。


「あら、そうですか?ありがとうございます。初めまして、夕凪 依亜です」


ニコッと笑うと、向こうは顔を真っ赤にした。


なんかタコみてぇ…。


ってか偽物の笑顔なのに、それも見抜けないとは…。


まだまだだな。


ま、これはこれで見てて面白いけど。