「そろそろいくぞ」
「うん!」
私たちは保健室を一緒に出た。
隣を歩く燈弥が、今日はいつもより近くに感じる。
少しは近づけてるのかな。
なんて、思ったりした。
「……なにニヤけてんの?」
「へっ!?に、ニヤけてないよっ!」
燈弥は「変なやつ」と少し微笑んだ後、私の頭にポンっと手をおいた。
触れられた所から熱を帯びていき、胸がキュウッと締め付けられる。
やっぱり、今日の燈弥は優しい。
私はすごく幸せな気分のまま、教室に戻っていった。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…