ひぃぃぃぇぇ!!
食べられる!!
「無理です無理ですっ!!
わ…私は食べてもおいしくないです!!
あぁぁっ!! あんなところにUFOがっ!!」
私はとっさに、青いお空を指差した。
「えっ?どこ?」
まんまと騙された緒方くんは、指差す方向に振り向いた。
今だっ!!
逃げろぉぉぉっ!!!!
私は緒方くんから、小さな体で抜け出すと、
ハムスター並の速さでその場から逃げた。
ハムスケ。
ごめんね。
私、今日はヒマワリのタネなんて買ってられる時間がありません。
とりあえず、ひたすら走って逃げてました。
緒方くんの第一印象は、
怖い
おバカ
なんか変。
という、最悪な3つ。
それにつきた。
後ろの席になれたのは、偶然なんだと思う。
やっぱり運命なんて、ありえない。