そうして、何ヶ月たっただろうか?


1日があっという間に過ぎて、辛い出来事から早半年。



あれから、颯太はキスさえしてくれない。



私に冷めたりしてないかなと最近は少し不安になってきていた。



そして、その日、家に着いたら珍しく颯太がいた。



「ただいま。」



「ん。お帰り、楓、」



ちょっと、素っ気ないかな…………



でも、颯太も疲れているし、ね…………



我慢我慢。



私が我慢すれば…………………



と思っているうちに、自分でもびっくりした。



涙を流していたーーーー…。




案の定、颯太はびっくりしていた。

「どうした?」



「あ、ごめん………これは、ちが………うの………」



「違わねぇだろ?どうしたんだよ?俺には言えないことか?」




「そんなこと………」




「お願い。俺に頼って?」




「そ………た………らい………?」



「え?」


「颯太………私の事嫌いになった?」




「はぁ?どうして………」



「ごめんなさい。本当はこんな事言うつもりなかったの。でも最近不安になってきて………キス………もしてくれないから………」



と、言った瞬間颯太に抱き締められた。


「ごめん。悪かった。楓を怖がらせたくなかったから………」



「そんな………私こそ、ごめんなさい。」


「いや、おれが多分逃げてたんだ………またあんなの事にって………俺は楓が好きだ。いや………。」



この後の言葉を聞いて、涙が出てしまった。




"楓を、愛してる"