は?
今日あった女を普通連れてくる?
馬鹿じゃないの?

それに、私は桜蝶の総長だから、龍王は敵。
敵である私が倉庫に入っていいわけがない。


湊「入るぞ。」


剛史「おぅ!瑞希も行くぞ。」


瑞希「う、うん。」


でも、入らないと怪しまれる。

重そうなドアをあけ、湊、翔、克、昴、剛史、私の順番で戸惑いながらも入っていく。



下っ端「こんにちは!」


下っ端が大きな声で元気に挨拶してくれた。


まぁ、桜蝶の方が大きくて元気だけどね。
そういえば最近、桜蝶の倉庫に行ってないから、明日にでも行こうかな。


“誰こいつ”とでも言いたげな顔の下っ端たちをぼんやりと見ていた私は昴に名前を呼ばれた。


下っ端から昴に視線を移すと、昴は不思議そうな顔で私を見ていた。


昴「どうしたの?そんなとこに突っ立って。」