だって、
仕事はしなくちゃいけないから。

大変なんです!
私、このままじゃ
あと数時間で、死んじゃうんです!!

なんて、言ったところで
誰が信じてくれるだろう。


同僚の聡子ちゃんに、
以前ちらっと相談してみたことがあったけど、大事な部分は信じてもらえず、
やっかいな男に目つけられたんだね〜
なんて、
どうでもいいところを同情されて
終わってしまった。


はぁ。


どうしよう。



それでも、私は、
私の抱えてる悩みくらい重たい
何冊もの本を腕に抱え、
本棚と向き合っている。


私の仕事は、司書。

市立図書館に勤めて5年になる。