考えるより体が先に動いた。
「大丈夫!?」
「……あんた誰」
「同じクラスの町田未来!そんなことより大丈夫!?足ひねった?」
「あんたに関係ない。余計なお世話」

いらっときた。さすがの私もいらっとくるぞー。
……でも
「お願いします!傷の手当てをさせてください!」
痛いのは嫌い。自分も相手も……
「はぁ。わかった。だけど学校あるから早くな」
あれ?なにげにそういうの気にする人?
思ってた人より違うかも。
……なんか……かわいい。
何てクスクス笑ってると
「何わらってんの」
照れた様子で私をにらむ。
「すいませーん」
何てわらって手当てを始めた。