「夏希!!夏希!!!夏希!!!!」




彼女は血まみれでその血は止まらず

彼女から流れてくる。

(何で?何で!?

俺なんかのために……

俺がもっと注意して周りを見ていれよかった。

俺が今日、弁当を忘れなければよかった。

俺が夏希と出会わなければ夏希は死ななかった……?


夏希!!返事をしてくれ!)


颯太の声が届いたのか彼女は彼の名を呼んだ。


「颯…太」



「夏希!!!!」





「颯…太……愛…し……てる」















彼女はそう残し目を覚まさなかった。