それに気づいた彼女は我に帰り、刀を拾い上げ、闇の中へとかけてゆく



それを今まで状況が分からず見ていた総司が追いかけようとするが最早、彼女の姿は闇の中に消えてしまっていた




真夏...会えた



生きてた



ここにいるーーー。





だけど、追いかけられなかったのは何故?




「春、春!!!」



総司の呼ぶ声が薄れて聞こえた





頭の中でごちゃごちゃといろいろなものが混ざりあい、整理できないまま詰め込まれて行く




でも、一つ、一つだけ分かった




俺が真夏を抱きしめられなかったのは...








敵だからだーーーー。










もし...もし、この世に神がいるなら問おう



何故、俺と真夏はこんな運命にならなければ...



ならなかったのですか?