「心配してるんですよ。

麻友理さんの不毛な愛ごっこに。」


「不毛な愛ごっこ??」


何、それ―――??


首を傾げた私を、翔平君がさらに近付いて覗き込む。


「ダイキと麻友理さん、似てるとこ、あるから。

ダイキの中で、共鳴してる部分があるんだと思う。」


え、―――。


「麻友理さんも、おっさんじゃなくて僕にすればいいのに。

若い方が断然、いいっしょ?」


「だって、翔平君―――。」


「あ、僕、両方いけるクチ。」


「えっ??」


キョトンと立ち竦んでしまった私の肩に手を置くと、翔平君はニヤリと笑う。


「ダイキには抱かれるけど、麻友理さんは抱けるってわけ。」


「…うわぁ。それは刺激的ね。」


「ああ、3人は駄目だよ?

そういうの、ダイキ、嫌がるから。

でも、俺と麻友理さん、二人ならいつでもオッケー。」


思いがけない告白に目が点になる私を、翔平君は何故か優越感たっぷりに笑う。


「麻友理さんみたいなタイプ、ぴったりだと思うよ?

俺、あとくされとか、一切ないし。

腰が立たないくらい、イカセテあげる。

どう、好きでしょ?

嵌るよ、絶対。」


「そ、そうなの…?」


「いつでもいってくれていいよ。」


驚いて目を見開く私をそのままにして、翔平君は踵を返して戻って行く。