「千影様。菖蒲様が目を覚まされましたので、お約束通り・・・ 円様の妻としてお連れいたします」

「・・・・・・?」

絶句とはこのことだ。

妻? この青年は妻の言ったのだろうか?

「待てっ! 菖蒲は関係ないのだ。円の妻になどなれるはずが・・・」

「そんなはずはない。現に、菖蒲様はあの最強の式を召喚されておりますが?
千影様とて、気づかなかったわけではないでしょう?」

「・・・・・・」