祖父が掛けている強力な結界のおかげなのだろう。この神聖な場所には、人は愚か、小さな物の怪すら入り込めはしないだろう。

「あ、あれが祭壇だ」

祭壇を見つけて、神具を確認する。

首飾り、指輪、冠。すべて揃っていて、神々しい輝きを放っていた。

その昔、光巫女様が大妖怪を封印した時に身につけていた者だと聞いた。