『うん。でもなにかあったら、必ず連絡はしてよー?』

「はいはい。あんたもね?」

『わかってるー。じゃあね、仕事頑張って〜』

「じゃあね〜」


電話を切り時計を見ると、あと数分で仕事が始まる時間。

私は更衣室から小走りで、仕事場のオフィスへ向かった。






「美玲おはよー」

「昨日は、残念だったね(汗)」


オフィスへ入ると、梓と紗耶香が私に近寄ってきた。





「おはよー。昨日はどうだった?」


荷物を自分のディスクに置き、リップを塗りながら話す私。




「いいお店見つけたんだよねえ?♪」

「そう!今度は、美玲も絶対行こうね」

「うん…残業ない日に(汗)」


3人の笑う声が、オフィス内に響いた。




ガチャ…





すると、オフィスに課長が入ってくる。

私の体は、びくんっと反応してしまった…





「課長だ♡」

「今日もカッコイー」

「・・・・」


梓と紗耶香が興奮している中、私はディスクに座る課長を、なんとなくちらちらと気にしてしまう。