ケータイ小説 野いちご

逆ハーレムに巻き込まれました。





ここはアレか、謎の少年(先輩)について聞いてみるべきか。けど、ある意味個人情報だよね……

なんて一人で葛藤していると。



「……ガルヴァールでの決闘とは、生徒間で争いが起こった時の解決方法だ」


「…………へ?」



唐突に、ガンツ先生から話し掛けてきた。


寡黙そうな先生だと思っていた私は、突然出てきた『決闘』というキーワードに目を丸くする。


そんな私の顔をチラリと見た先生は、再び前に視線を戻すと



「……決闘には、必ず教師の立ち会いが必要だ。もしも必要になったら、俺に声をかければいい」



低くよく通る声でそう言うと、一つの教室の前で立ち止まった。


そして、私に教室の外で待つように伝えると、そのままスタスタと中へ入ってしまう。



(……もしかして、決闘する時に立会人になる許可を出してくれていたのかな?)



その背中を見ながら、私は小さく首を傾げた。


っていうか、私が決闘するのは決定なんですか先生。

転校初日からそんな物騒なもの体験したくないんですけど、止めてくれるとかはないんですかそうですか。


そんな事を考えていると、先程までざわめいていた教室が静まり

教室の中から『入れ』というガンツ先生の声が聞こえてきた。



「……は、はい!」



私は、今さらながらに緊張すると、身体の震えをなんとか押さえ込みながら『2−5』の扉をガラリと開いた。





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