「…はは」



思わず笑みが零れた。この反応が新鮮すぎる。初な茶髪少年は私の遊び心を刺激してきた。


まだ名前さえ知らない初な茶髪少年。そしてまだ見ぬ2人の少年少女に『退屈しのぎにはなるかな?』と、風を肌で感じながら考えた。

『お友達』なんて大それたものをこんな田舎で作ろうとする気は皆無。


あくまでこの退屈な田舎生活をするに当たっての『玩具』にしか過ぎない人達。 この退屈な生活もいつかは終わりが来るんだから。


――――このときは、そう思っていた。









(『あ、そうだ』)
(『名前何て言うの?』)