「味わいたいとも思わないけど」



そう呟きながら目の前にある扉のドアノブを捻る。


取ってを捻る音も、


扉を開けた時の音も、


静かに閉まる音も、


何故か、


理由は分からないけど、


その音が、


私には、


私にだけは、


虚無に感じた―――――‥









(がちゃ。)
(キィ…。)
(ぱたん…。)
(………)